リンク:記事一覧 [元記事] Syria: UN Mission Report Confirms that “Opposition” Rebels Used Chemical Weapons against Civilians and Government Forces By Carla Stea Global Research, April 08, 2017 URL:http://www.globalresearch.ca/syria-un-mission-report-confirms-that-opposition-rebels-used-chemical-weapons-against-civilians-and-government-forces/5363139 [著者]
[訳者注]
2013年8月21日、シリアのダマスカス郊外で毒ガス攻撃があり、1300人以上が死亡する悲惨な事件が起きました。
これはその事件の国連最終報告書に関する解説記事です。これ以前にも、2012年12月、2013年3月に小規模な毒ガス攻撃があり、
シリアの軍人と市民が死傷しています。
欧米メディアが「シリアのアサド大統領がやった」と非難したので、アサド大統領は国連に調査団派遣を依頼しました。
そして国連調査団がシリアに到着して3日後の2013年8月21日に、大惨事が発生しました。
欧米メディアは今でも「アサドがやった」と主張していますが、誰が考えても、おかしいと思うでしよう。
アサド大統領が国連調査団の派遣を要請し、調査団が到着した直後に自ら命じて市民を殺したことになります。
これでは、自ら大量虐殺者であることを宣伝しているようなものです。
国連調査団は2013年9月に暫定報告書を提出していますが、不可解な点が多かったので、2013年12月に最終報告書を提出しました。
この記事はそれに関する解説記事です。
なお記事の投稿日は、現在のバージョンでは2017年4月8日になってますが、元々は2013年12月31日に投稿されたものです。
当時の記事のコピーを持っていますが、追加されたのは最初の「……トランプ政権の批判には根拠はない」の短いコメントだけです。
バシャール・アル・アサド政権が、シリア民間人を殺す目的で化学兵器攻撃を意図的に引き起こしたというトランプ政権の批判には根拠はない。 グローバル・リサーチの国連本部のカルラ・スティア記者による2013年12月の記事は、反政府勢力が化学兵器を保有していたことを確認している。 国連派遣団の報告によると、反政府勢力による化学兵器攻撃の標的は、シリア軍と民間人であった。 米国が支援した「反政府勢力」は、ペンタゴンと契約していた専門家によって化学兵器の使用を訓練されていた。 Michel Chossudovsky、グローバルリサーチ 2013年12月13日、潘基文国連事務総長は、国連総会と安全保障理事会に宛てた手紙と同じものに署名しました。 「私は、シリア・アラブ共和国における化学兵器の使用の主張を調査するための国連派遣団の最終報告書をこれに添えて提出することを光栄に思う」 送付状には、Ake Sellstrom教授(派遣団責任者)が署名し、Maurizio Barbeschi博士がWHO(世界保健機関)部局のために署名した。
この85ページの報告書の21ページ目には、次のように記載されている。
ページ22: Jobar(地名)、2013年8月24日:113. 国連派遣団は、8月24日Jobarで化学兵器が 使用された可能性があるとの証拠を収集した。 ページ114, この評価は次の内容に基づいている。
(a)生存者、臨床医へのインタビューおよび医療記録は、有機リン中毒の症状を正式に認める:
ページ23: Ashrafiah Sahnaya(地名)、2013年8月25日 117. 国連派遣団は、化学兵器が2013年8月25日に Ashrafiah Sahnayaで兵士に対して小規模に使用されたことを示唆する証拠を収集した。 118. この評価は、以下に基づいている。
(a)生存者、臨床医へのインタビューおよび医療記録は、有機リン中毒の症状を正式に認める。
シリア政府の兵士に対する2013年3月19日、8月24日、8月25日の攻撃は、反政府勢力がサリンを 所持していたことを示している。反政府勢力が以前に化学兵器を持っていなければ、 8月下旬にすばやく化学兵器を入手するのはするのは事実上不可能だったろう。 シーモア・ハーシュ(Seymour Hersh)、12月19日(London Review of Books)によると、
「5月下旬に、シニア(米国)情報コンサルタントは私に語りました。CIAはオバマ政権に対し、
アル・ヌスラとそのサリンの仕事についてブリーフィングし、警告の報告を送った。それは、シリアで活動している別のスンニ派原理主義者グループ、イラクのアルカイダ(AQI)も、サリンの製造の科学を理解していた、という内容である。
シーモア・ハーシュ(Seymour Hersh)によると、 MITの技術と国家安全保障の教授であるセオドア・ポステル氏は、国連の写真を同僚のグループと見直し、 大口径のロケットは間に合わせの軍需品で、現地で製造された可能性が高いと結論づけた。 彼は「慎ましい能力の機械工場で生産できるもの」と語った。 さらに彼は、写真にあるロケットは、間に合わせの軍需品でシリア軍の兵器として知られている同様の もっと小型のロケットの仕様に一致しないと付け加えた。 MITの専門家、テオドール・ポステル氏による8月21日の化学攻撃で使用された武器の分析、 そしてロシアチームの分析は、グータ(Ghouta)での8月21日の攻撃の加害者が反政府勢力で あったことを示しているように見える。 米国の諜報機関の文書は、ハーシュ(Hersh)の記事によると、 イラク軍の化学兵器専門家、ジヤド・タリク・アーメド(Ziyaad Tariq Ahmed)は、シリアに移り、 東部グータ(Ghouta)で活動していたと言われている。 8月21日のグータ(Ghouta)での化学兵器攻撃は、それゆえ、攻撃の加害者の中で、 確かな筋の情報からジヤド・タリク・アーメド(Ziyaad Tariq Ahmed)を指している。 特にアサド政府が化学兵器を使用する動機を持っていないこと、既に国連の査察官がシリアに到着していること、 またシリア政府は反政府勢力に対して優位な立場にあることから。 一方、反政府勢力は、無実の民間人に対する化学攻撃を行う能力(シリア兵に対する以前の 化学攻撃のいくつかの証拠からもわかるように)と、動機を持っていた。 それは以前の化学攻撃の調査を混乱させるためである。その攻撃はシリアの兵士、民間人を犠牲にし、 国際的な共感を集めようとした。それは主流メディアの歪んだ報道が保証していた。 ハーシュ(Hersh)の最後の段落は真剣に受け止めなければなりません: 国連安全保障理事会で9月27日に採択された国連決議は、アル・ヌスラなどの反政府勢力も また武装解除されなければならないという考え方を間接的に述べた。 シリア政権は化学兵器の廃絶のプロセスを続けているが、 皮肉なことに、アサドの以前の備蓄が破壊された後、アル・ヌスラとそのイスラム同盟は、 結局、シリア内の唯一の分派として、サリンを製造する原料にアクセスできるようになった。 それは戦争地域で他のどれとも異なる戦略兵器だろう。 この記事の元のソースは、 グローバルリサーチです。 [関連記事] 戻る=>page top シリアの毒ガス製造施設: テロリストの能力は東部グータ(Ghouta)の化学実験室で裸にされた 2018.03.19 |