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ホワイトヘルメット詐欺 フィリップ・ジラルディ 2017.07.04

最終更新日:2018.03.22


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[元記事]
The Fraud of the White Helmets
Philip Giraldi, July 4, 2017 The Unz Review
URL:http://www.unz.com/pgiraldi/the-fraud-of-the-white-helmets/

[著者]
フィリップ・ジラルディ(Philip Giraldi)
CIA、DIA(アメリカ国防情報局)の元対テロリズム専門家で軍諜報将校。コラムニスト、TV解説者。 国益協議会(Council for the National Interest)の事務局長。
CIAで18年間勤務。イスラエルが米国のネオコンと結託して、捏造事件と捏造記事によって、 米国に代理戦争をやらせることを強く批判している。 イラクもイランも米国の脅威ではない。イスラエルこそが真の脅威であるという立場。 政治家が恐れて言わないことをズバリ言っている。当然ながらユダヤコミュニティからの激しい攻撃にさらされている。




私は実際、ネットフリックス(Netflix)でドキュメンタリー映像「ホワイトヘルメット」を見ずにはいられませんでした。 40分ぐらいの長さで高画質、「実在する英雄と実現不可能な希望の物語」と宣伝され、非常に納得できる物語を伝えています。 全体的に見事なプロパガンダです。今年はオスカー・ベスト・ドキュメンタリー短編などの多くの賞を受賞し、 ホワイトヘルメット自体がノーベル平和賞にノミネートされました。しかし更に重要なことは、 ドキュメンタリーがシリアで起きていることに関して大衆の理解を作り上げるために、 「反乱軍」をいつも善とし、バシャール・アル・アサドと彼の政府を救いがたい悪として描く 二元論的物語を配信していることです

ジョージ・クルーニー、ジャスティン・ティンバーレイク、ヒラリー・クリントンのようなセレブが ホワイトヘルメットのドキュメンタリーを本当にお気に入りで、 シリアの真実を描いていると理解を示して宣伝してきたことは確かに報道されていますが、 それはもちろん全てではありません。
ホワイトヘルメット自身により外部の検証もなく制作されたこの映画は、ホワイトヘルメットを 「英雄的」で緊急時の「公明正大な救命救助組織」として描写しています。 ホワイトヘルメットとアルカイダ関連グループである聖戦主義者アル・ヌスラとの関係や、 「反政府勢力」に対する敵対者への拷問や処刑への加担していることは、災害での英雄的なシーンから除外されています。
実際、ホワイトヘルメットは、反政府勢力の支配地域でしか活動しません。 その地域で彼らは自分が誰で、地上で何が起きているかの物語を作り上げることができます。
背後の物語への認識が広がっているため、映画芸術科学アカデミーにオスカーを取り消すよう求める声が高まっています。 ホワイトヘルメット関して意図的な虚偽のプレゼンをしているからです。

ホワイト・ヘルメットは、西側のメディアへのアクセスを利用して、 シリアの多くの地域で起きていることについての「目撃」ニュースの主な源泉です。 欧州とアメリカのジャーナリストが行くことを非常に恐れているからです。 これは、偽ニュースを制作する「反政府勢力」の大成功の取り組みの一部です。 それはダマスカス政府が、民間人に対して戦争犯罪を行っていると描いています。

ホワイトヘルメットは確かに危険な状況下で人命を救ってくれましたが、 彼らが背後の撮影班と一緒に爆撃地域を訪れる時は、人道的な役割を誇張しています。 独立したオブザーバーがいない地域では、選ばれた物語に従い撮影する舞台さえも用意できます。 彼らは政府の市民への残虐行為の話を一貫して宣伝し、シリアに対する外国軍の介入を称賛し、 ダマスカスの政権交代をもたらそうとしています。 ホワイトヘルメットは、例えば、 いわゆる「樽爆弾」を政府が民間人に使っているという真っ赤な嘘を言い、 プロパガンダとして有効な主張をしています。

ホワイトヘルメットは、2012年のアラブの春の結果として起きたシリア不安定化の影響の後に 目立っようになった大部分は外国の工作によるものです。 現在、多くの非政府組織(NGO)や、 英国と一部のEU加盟国を含む政府から資金提供されています。 米国は、2016年にUSAID(米国国際開発庁)を通じて2300万ドルを直接提供しました。 マックス・ブルーメンソール(Max Blumenthal)は、主にヨーロッパと米国で組織が 取り組んでいるさまざまな資金調達のリソースと関係について詳細に調査しました。




マックス・ブルーメンソール(Max Blumenthal):
米国の著作家、ジャーナリスト、ブロッガー。 彼はAlternet(代替メディア)の上級ライター、Daily Beast、 Media Matters for America(非営利組織)の公式ライター。
スコット・リッター(William Scott Ritter):
元国際連合大量破壊兵器廃棄特別委員会(UNSCOM)主任査察官、評論家。 1991年から1998年にかけて、イラクにおける大量破壊兵器捜索のための国連主任査察官として アメリカの中東に関する外交政策(主に対イラク政策)を批判し、イラク戦争反対運動に参加した。


元兵器査察官スコット・リッターは、ホワイトヘルメットが自作ビデオで描いた複雑な救助活動の訓練を 実際には受けていないと説明しています。そのビデオは、表向きシリアでの活動を描いており、 爆撃された構造物から市民を救出し、救命救急医療を行っているという名声を確立したものです。
リッターは、ニューヨーク・タスクフォース2の都市部捜索救助隊(USAR:Urban Search And Rescue) チームの危険物取り扱い専門家として、次のように報告しています。 「これらのビデオは、危険な無能ぶり、更に悪いことに詐欺の証拠を示しています...。 ホワイトヘルメットの自作の名声の職業は、犠牲者(通常は小さな子供)を瓦礫の下から、 通常は重い鉄筋コンクリートから救助することです....。 ホワイトヘルメットの技術は、間違っているだけでなく、実際に閉じ込められている人にとっては危険です... 私の意見では、ビデオは完全に映画です。 無自覚な聴衆を感動させるために演出しているか、もしくは実際の犠牲者の安全を完全に無視しています。」

リッターはまた、危険な化学物質に対する訓練が為されていないことを指摘しています。 それは4月4日のハーン・シャイフーンでの活動に関し、ホワイト・ヘルメットが提供した ビデオで最も良く観察できます。
彼は注意しています。「私は確信しています。崩壊した構造物の犠牲者の「救助」の場合、 ハーン・シャイフーンでのホワイトヘルメットの救助活動は、劇場向けのパフォーマンスで、 無知で間違った情報を与えられた人々を感動させるように仕組まれていました。 ホワイトヘルメットは、彼らの活動を通し、化学兵器攻撃の物語全体をもっともらしく見せることができました。 しかし実際には化学兵器が存在しない事実から目をそらさせています」。

しかし、おそらくホワイトヘルメットに対する最も重大な告発は、 彼らがアル・ヌスラによって実行された拷問や殺人を含む残虐行為に積極的に参加した証拠です。
ホワイトヘルメットには武装テロリストと直接に活動している写真や、 処刑された犠牲者と殺害されたイラク兵士の死体を祝っている写真が数多くあります。
このグループは、多数の聖戦主義者関連グループと緊密な関係を持ち、 「ムジャヒディン」と「革命兵士」仲間とみなされています。

だから是非とも、ホワイトヘルメットの嘘のプレゼンと詐欺によるオスカー受賞を取り消すように団結しましょう。 それはジョージ・クルーニーと彼の仲間のハリウッドのナルシストへの目覚ましコールになるかもしれません。
しかし、ホワイトヘルメット物語からのより大きな留意点は、それが騙されやすい米国政府による 不幸な失敗の繰り返しだったことが分かるでしよう。 その失敗は中東を破滅させ、アメリカ人をより貧しくし、安全を損ないました。 この場合、彼らのプロパガンダが言う「穏健派」グループは、ワシントンは実際には争っていない シリア政府を打倒するために武器と資金を援助されています。 しかし穏健派が実際には過激派であることが判明しています。
もし彼らがダマスカスの政権交代に成功すれば、シリア内の少数民族や、 バシャー・アル・アサドを倒そうとしているイスラエルとサウジアラビアを含む全地域で真の悪夢が始まります。 本当に不幸な事実は、イスラエルとサウジアラビアが、無知なドナルド・トランプを 信じさせているように見えることです。 それは、シリアの状況をさらに悪化するだけで、方針の修正がなければ、 ワシントンは再び多くの非難を受けるでしよう。


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次の記事は最も早く書かれたものの一つ。毒ガス攻撃の当日に書かれている。読者の評価も高い。 記事の中で、ホワイトヘルメットに対する疑いが示されている。本記事はこの疑いが正当であったことを証明している。
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