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アメリカのユダヤ人はアメリカの戦争を推進している パット・ブキャナン 2017.09.19

最終更新日:2018.03.22


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[元記事]
America’s Jews Are Driving America’s Wars
Philip Giraldi, September 19, 2017, The Unz Review
URL:https://www.unz.com/pgiraldi/americas-jews-are-driving-americas-wars/

[著者]
フィリップ・ジラルディ(Philip Giraldi)
CIA、DIA(アメリカ国防情報局)の元対テロリズム専門家で軍諜報将校。コラムニスト、TV解説者。 国益協議会(Council for the National Interest)の事務局長。
CIAで18年間勤務。イスラエルが米国のネオコンと結託して、捏造事件と捏造記事によって、 米国に代理戦争をやらせることを強く批判している。 イラクもイランも米国の脅威ではない。イスラエルこそが真の脅威であるという立場。 政治家が恐れて言わないことをズバリ言っている。当然ながらユダヤコミュニティからの激しい攻撃にさらされている。



ビル・クリストル(Bill Kristol):ユダヤ人。ネオコン知識人の一人。ネオコン系雑誌ウィークリー・スタンダード誌編集長。トランプ反対派。


更新:9月21日の朝、フィル・ジラルディは、ザ・アメリカ・コンサーバティブ(The American Conservative:TAC)に電話で解雇されました。彼は14年間、定期的な寄稿者でした。彼の「アメリカのユダヤ人はアメリカの戦争を推進している」は受け入れられないと言われました。 TACの経営陣と取締役会は、創設者のパット・ブキャナンが書いた記事「Whose War?」を発表したことを忘れてしまったようです。それはほとんど、ジラルディと同じ主張をしました。ユダヤ人のもう一つの戦争を推し進めている、という内容で、そのときはイラクでした。ブキャナンは多くの人から反ユダヤとして非難されました。今は同じ人がジラルディを攻撃しています。

私は最近、米国の戦争党の会議で話しをしました。話の後に、年配の紳士が私のところに来て、 「どうして誰も600ポンドのゴリラについて正直に話さないのだ?」と言いました。 誰もこの会議でイスラエルに触れませんでした。私たちは皆知っています。米国のユダヤ人が、 金と権力を使ってネタニヤフのために、中東の全ての戦争を支援していることを。 私たちはそれを大声で言い始めてはいけないのですか? そして彼らをそれと一緒に追い払ってはいけないのですか?

それは前に何度も聞いたことのあるコメントの質問で、私の答えはいつも同じです: 外交政策について聞きたいと思っている団体は、イスラエルと米国のユダヤ人活動家に触れると、 すぐに暗がりへ追いやられることは知っています。ユダヤ人グループと金持ち個人の寄付者は、 政治家を支配するだけでなく、メディアや娯楽産業を所有し運営しているので、誰も批判的な党の話を聞くことはできません。 彼らはいわゆる「二重忠誠心」の問題に特に敏感です。特に、その表現自体は少し詐欺的です。 なぜなら彼らの何人かはイスラエルだけに本当の忠誠心を持っていることは明らかだからです。

最近では、私も含めて一部の専門家がイランとの戦争を警告しています。確かに、 イラン攻撃を促すよう多方面から言われています。力で問題を解決することを常に最初に考える 政権内の将軍たちを含めるようにと、イランの覇権に対し恐怖にとらわれているサウジアラビア政府から、 そしてもちろんイスラエル自身からも言われます。 しかし、戦争のエンジンを動かすものは、アメリカのユダヤ人から提供されます。 彼らは、どう見ても米国を脅かすことのない国との戦争を始めるという厄介な仕事を引き受けました。 彼らは、イランの脅威を捏造することに非常に成功しており、ほとんど全ての共和党と大部分の民主党の議員、 多くのメディアも、イランは断固として絶対に米軍を使って対処する必要があると確信しているようです。 そして早ければ早いほど良いと。

彼らがそれをやっている一方、ほとんど全てのイラン嫌悪者がユダヤ人であるという問題は、 視界から消えました。あたかもそれが重要ではないかのごとくにです。しかしそれは重要です。 イランとの差し迫った戦争を止めることに関してニューヨーカーの最近の記事は、 不思議に、現世代の「イランの鷹」(若者)は、イラクから学んだ教訓のため、 政策選択には節度のある勢力かもしれないと示唆しています。 この記事は、デーヴィド・フラム(David Frum)、マックス・ブート(Max Boot)、 ビル・クリストル(Bill Kristol)、ブレット・ステファンズ(Bret Stephens)をイラン強硬派として挙げています。


[訳者注]上の4人は全員ユダヤ人
Iran David Frum: Born in Toronto, Ontario, Canada, to a Jewish family. Max Boot: Boot was born in Moscow. His parents, both Russian Jews.
Bill Kristol:Kristol was born on December 23,
1952 in New York, into a Jewish family.
Bret Stephens: His parents were both secular Jews.


ザ・アメリカ・コンサーバティブのダニエル・ラリソン(Daniel Larison)は、ニューヨーカーの記事を良くレビューしており、 「はい、イランの鷹(若者)はイラン自身との紛争を望んでいます」と題したレビューを書いています。 そして、上記の名前を挙げて4羽の鷹を指し、「..誰が一貫してお粗末な外交思考をしているのか。 過去20年間に主要な外交政策の課題が正しいとすれば、それは世界中のニュースになっているだろう 。彼らのすべては、イランとの核取引を熱狂的に嫌っている。そして何らかの理由で、 イランに対する軍事行動を支持すると主張している。彼らの誰もイランの攻撃に反対している様子はない」。

そして私は名前をいくつか追加します。国防民主主義財団(Foundation for Defense of Democracies)の マーク・デュボ・ウィッツ(Mark Dububitz)、マイケル・レディーン(Michael Ledee)、 ルウエル・マーク・ジェレクト(Reuel Marc Gerecht);中東評議会のダニエル・パイプス(Daniel Pipes)、 Commentary誌のジョン・ポッドホーレッツ(John Podhoretz);外交評議会のエリオット・エイブラムス(Elliot Abrams); 中東メディア研究所のメーラフ・ウルムサー(Meyrav Wurmser);戦争研究所のキンバリー・カガン(Kimberly Kagan) ;American Enterprise Instituteのフレドリック・カガン(Frederick Kagan)、ダニエル・プレッカ(Danielle Pletka)、デビッド・ウルムサー(David Wurmser)などです。また、アメリカ・イスラエル公共問題委員会(AIPAC)、ワシントン近東政策研究所(WINEP)、ハドソン研究所など全体を一まとめにすることもできます。 そう、彼らはすべてユダヤ人です。彼らの大部分は、自分をネオコン(新保守主義者)と称しています。 私は、名前を挙げた人のうち、1人だけがアメリカ軍のどこかの部局で働いたことを付け加えます。 デビッド・ウルムサーは、かつて海軍予備軍にいました。これら個人の大部分が、信心ぶった机上の戦士の秘密結社を作っています。 彼らは他人に戦わせ、死なせていますが、自身は深い思考を好みます。

だから、イランに対して何かす扇動の多くは、イスラエルと米国ユダヤ人が出所だと言っても過言ではありません。 事実、イランに対する議会の怒りの大半は、同じ源から来ています。アメリカ・イスラエル公共問題委員会(AIPAC)は、 いかにイランが絶滅に値するかを説明する概況報告書を、ポトマックの我々の国会議員に浴びせかけています。 その理由は、イランがイスラエルを破壊すると誓ったというのです。それは嘘だし不可能です。 テヘランはそんな事をできる資産を持っていません。AIPACの嘘は、好意的なメディアに取り上げられ再生されています。 TVやラジオで中東について話すか、新聞のインタビューを受けるほとんど全ての専門家はユダヤ人です。

一つ付け加えるべきでしよう。ネオコンは、ユダヤ人によって設立されたグループです。 それゆえ彼らの普遍的な愛着はイスラエル国家にあります。 彼らは、レーガン政権時代に数多くの国家安全保障の地位を得て目立つようになりました。 そしてジョージ.W.ブッシュの下でペンタゴンとホワイトハウスの上級職員に就任したときに支配的立場が確立しました。 ポール・ウォルフォウィッツ(Paul Wolfowitz)、ダグラス・J・フィース(Doug Feith)、 スクーター・リビー(Scooter Libby)を思い出してください。そうです、すべてのユダヤ人です。 すべての偽情報の水路です。それは戦争へと導き、広められ、中東の大部分を効果的に破壊しました。 もちろんイスラエル以外ですが。フィリップ・ゼリコフ(Philip Zelikow)、ユダヤ人ですが、 正直な一瞬に、彼の意見ではイラク戦争はイスラエルのために戦われたと認めました。

ユダヤ人米国大使をイスラエルへ派遣する愚行を付け加えます。彼は最右翼のイスラエル入植者分子です。 ホワイトハウスはユダヤ人でユダヤ人の義理の息子(トランプの娘婿クシュナー)を交渉主任を指名しました。 彼もまた中東政策の形成に携わっています。誰が人種差別の殺し屋で泥棒政権の ベンジャミン・ネタニヤフに対する永遠の無批判な支持以外の視点を与えられますか? 私はそうは思えない。

米国ユダヤ人が外交政策問題に支配的に関与していることについて、2~3の簡単な修正があります。 外交政策に対して、彼らは民族性や家族関係のために個人的な関心を持っています。 まず第一に、彼らを中東関連国家安全保障の役職に入れないでください。そこでは葛藤が起こる可能性があります。 彼らには、その代わり北朝鮮について心配させてください。北朝鮮にはユダヤ人少数民族はいないし、ホロコーストもありません。 この形の解決策は、事実、イスラエル駐在米大使の地位に関する方針でした。ユダヤ人は、 1995年以前の利益相反を避けるために任命されませんでした。ビル・クリントンがそれを破りました (それをあなたが知っているだでしよう!)。彼はマーティン・インディクをその地位に任命しました。 インディクは当時アメリカ市民でもなく、議会の承認を受ける前に素早く帰化しなければなりませんでした。

それらの米国ユダヤ人はイスラエルに強く結びついており、どういうわけか、中東の上級政策立案者です。 実際に誠実さを持ち合わせていれば拒否すべきです。丁度、どの裁判官も個人的な利害関係のある事件 にかかわる場合にそうするようにです。どのアメリカ人も、政策について可能な選択肢を議論する修正第1条を 行使する自由があるべきです。それは米国に損害を与え、外国人に利益をもたらす地位を含みます。 しかし、もし彼/彼女が実際に政策を作成する立場にあるのなら、いらぬ口出しをやめ、 政策の作成を個人的な手荷物を持たない人に委ねるべきです。

誠実さを欠いている米国ユダヤ人に対して、メディアはテレビ画面の一番下にポップアップ・ラベルを付けるべきです。 例えば、ビル・クリストルは、「ユダヤ人でイスラエル国の歯に衣きせぬ支持者」とか。 これはネズミ駆除用の毒楽の瓶にある警告ラベルのようなものです。大体つぎのようになります: 「ビル・クリストルが吐き出したナンセンスのほんの少しの量でも、あなたにとって危険です」。

上のどれも起こりそうもありません。国の安全保障の利益が、外国政府に従うグループに ハイジャックされていることにうんざりな米国市民にとって唯一の選択肢は、 何が起きているかについてもっと自己主張することです。 少し暗闇を光を照らし、誰が騙されているのか、誰が騙しているのか、を認識してください。 あるがままに言ってください。 誰かの気持ちが傷つけば、お気の毒です。 私たちにはイランとの戦争は必要ありません。なぜならイスラエルが望むものは、 豊かで強力な米国ユダヤ人が喜んで届けるからです。 本当に私たちは必要としません。


[関連記事]
主要マスコミを所有するユダヤ人グループ CNN, CBS, Wall Street Journal… 2013.06.24

[訳者コメント]
この記事を書いたフィル・ジラルディは本当に勇気ある人です。 米国の政治家でも正直な人は「イスラエル・ロビーが信じられないほど強力で・・・」とか 「米国政府はイスラエル政府の言うことを絶対に拒否できない」などと言うが、 それ以上の詳細については話さない。記事も同様である。正直なロン・ポール上院委員がかって 「その(ネオコンの)同盟国はサウジアラビア、イスラエル、イランのスンニ派である。 彼らは一緒になって共謀していた、それゆえ彼らは打倒されなければならない。」と述べている。 これなどは政治家としては最も強烈な言葉である。

何しろ米国のメインストリーム・メディアは、全てシオニスト・ユダヤの所有であるし、 ハリウッドもそうである。おまけにADL(名誉毀損防止連盟)などもあって、 ユダヤ人に都合の悪いことを言われたら「反ユダヤ!」とレッテルを貼って、 あらゆる手段を使ってその言論を封じ込める。ユダヤの告白(1990年出版)の中で、 元CIA副長官付上級補佐官は次のように述べている。 「…ADLはどのような人でもしかるべき地位や仕事を与えることができ、逆に引きずり下ろすこともできる。 今日のウォール街はADLのなすがままになっている。またADLは議会のメンバーを当選させることもできるし、 クビにすることもできるちからを持っている・・・」。

しかし皆さんご存知のように、メインストリーム・メディアの支配力は低下の一途です。 ショーン・ハニティがFox Newsで「この(2017年)夏のPBS(Public Broadcasting Service)の Marist Poll(世論調査)を見てください。68%がメディアをほとんど信頼しないか、 全くしない、と答えています。」と嘆いています。 もう先が見えてきた感じです。今年(2018年)は米国中間選挙があります。 これまでのようにTVで盛大にCMを流す議員が当選するのかどうか、見ようではありませんか。