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なぜ英国、EU、米国はロシアに対して徒党を組むのか ジェームス・ペトラス 2018.03.20

最終更新日:2018.03.20


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[元記事]
Why the UK, the EU and the US Gang-Up on Russia
James Petras March 20, 2018 The Unz Review
URL:http://www.unz.com/jpetras/why-the-uk-the-eu-and-the-us-gang-up-on-russia/

[著者]
James Petras
ジェームス・ペトラス
カリフォルニア大学バークレー校のPh.D
ビンガムトン大学社会学の名誉教授(退官)
著書60以上(29言語で出版)、600以上の専門記事
反シオニズム、反ユダヤ主義、ユダヤ・ロビー批判




前書き

10年間の大部分、米国、英国、EUは、ロシア政府ととりわけプーチン大統領を弱体化し、 打倒するキャンペーンを行ってきた。核戦争の現実的な可能性を含む基本的な問題が危機にさらされている。

テレッサ・メイの演説:元ロシア二重スパイの毒殺未遂事件
最も最近の西側の宣伝活動と最も悪性なのは、テレッサ・メイ(Theresa May)首相の英国政権が開始した告発です。 イギリス人は、ロシアの秘密諜報員が、英国の主権と安全を脅かして、元ロシアの二重スパイと彼の娘を 毒殺しようと陰謀を企てた主張している。証拠は提示されていない。 代わりに英国はロシアの外交官を追放し、緊張を強めるために厳しい制裁を要求している。 英国、米国とEUのパトロンは、関係の断絶と軍備増強に向かっている。

この反ロシア憎悪の起源と激化について根本的な疑問がたくさん出てくる。

なぜ西側政権は、ロシアが過去より現在のほうがより大きな脅威であると感じのだろうか?
彼らはロシアが西側の脅迫や攻撃に対してより脆弱だと信じているのだろうか?
なぜ西側の軍事指導者はロシアの防衛を弱体化しようとするのだろうか? 米国の経済エリートは、経済危機とプーチン政権の崩壊を引き起こせると考えているのだろうか?
西側政策立案者の戦略目標は何だろうか?
現時点で毒殺の偽告発により、英国政権が反ロシア十字軍の主導権を握ったのはなぜだろう?

この論文は、これらの質問に対処するための重要な要素を提供することにあります。

西側侵略の歴史的背景

1990年代に遡るいくつかの根本的な歴史的要素が、西側のロシアに対する敵意の現在の急増の主な原因となっている。

まず第1に、1990年代に米国はロシアの地位を下げ、臣下の状態にし、自身を一極支配国家とした。

第2に、西側のエリートはロシア経済を略奪した、数1000億ドルを奪取し洗浄した。 ウォール街とロンドン・シティの銀行と海外の租税回避地が主な受益者だった。

第3に、米国はロシアの選挙運動を奪取して支配し、エリツィンの不正な「選挙」を守った。

第4に、西側諸国はロシアの軍事・科学機関の地位を下げ、西側の軍隊をロシアの国境に進出させた。

第5に、西側は、ロシアがヨーロッパ、アジア、アフリカ、中南米の同盟国や独立政府を支援できないようにした。 ロシアはウクライナ、キューバ、北朝鮮、リビアなどで同盟国を援助できなかった

エリツィン体制の崩壊とプーチン大統領選挙で、ロシアは主権と経済を回復され、軍隊と科学機関は再建され強化された。 貧困は急激に減少し、西側に支持された悪党の資本家は、拘束、投獄され、多くは英国と米国に逃亡した。

プーチン大統領の下でのロシアの歴史的回復と徐々の国際的影響の増大は、米国が世界を一極支配する主張を打ち砕いた。 ロシアの経済的資源の回復と支配は、特に石油とガス田での米国の優越性を低下させた。

ロシアが主権を固め、経済的、社会的、政治的、軍事的に進歩するにつれて、 西側諸国はロシアを1990年代の暗黒時代に戻すために敵意を強めた。

米国は数多くのクーデターと軍事介入と詐欺的な選挙を行い、ロシアを包囲し孤立させた。 ウクライナ、イラク、シリア、リビア、イエメン、中央アジアのロシアの同盟国が標的だった。 NATOの軍事基地が急増した。

ロシアの経済が標的とされた:輸出入に制裁が課された。 プーチン大統領は、悪質な西側メディアのプロパガンダのキャンペーンの対象とされた。 米国のNGOが反対政党と政治家に資金援助した。

米国とEUの巻き返しキャンペーンは失敗した。

封じ込めキャンペーンも失敗した。

ウクライナは分裂した - ロシアの同盟国は東を支配した。クリミアはロシアとの統一に投票した。 シリアは、武装した米国の臣下を打倒するためにロシア提携した。 ロシアは中国の多国間貿易、輸送、金融ネットワークに目を向けた

全米の一極支配幻想が消えるにつれ、深い憤り、敵意、組織的な反撃を引き起こした。 米国のコストのかかる失敗したテロとの戦いは、クレムリンに対する経済的・イデオロギー戦争の前哨戦となった。 ロシアの歴史的回復と西側の巻き返し作戦の敗北は、イデオロギーと経済的戦争を激化させた。

英国の毒殺陰謀は、経済的緊張を高め、軍事対立の高まりに西側国民を準備させるためにでっち上げられた。

ロシアは西側にとって脅威ではない:多極世界を拡大するために、主権を回復していル。 プーチン大統領は「侵略者」ではないが、ロシアが臣下の身分に戻ることはを拒否する

プーチン大統領はロシアで非常に人気があり、エリツィンとは反対だから米国に嫌われている - 彼は繁栄した経済を作り出した:彼は制裁に抵抗し、ロシアの国境と同盟国を守る。

結論

冒頭の質問への回答要約。

1)西側諸国は、ロシアが彼らの世界支配にとって脅威であると認識している。 彼らはロシアがEU、北米、またはその臣下を侵略する脅威でないことを知っている。

2)西側政権は、制裁を含む経済戦争を通じてロシアを崩壊させることができると信じている。 実際、ロシアはさらに自立しており、貿易相手国は多様化しており、 特に中国、サウジアラビアや他の西側同盟国さえ含む。

西側のプロパガンダ・キャンペーンは、ロシアの有権者をプーチン大統領に反対させることに失敗した。 2018年3月19日の大統領選挙の投票率は67%に増加した。 ウラジミール。プーチン大統領の得票率は77%の多数を記録した。 プーチン大統領の政治的立場はかってなく強い。

ロシアの先進的核兵器と他の先進的兵器の展示は、特に米軍指導者の間で大きな抑止効果となっており、 ロシアは攻撃に対して脆弱ではないことが明らかになった。

英国は、反ロシアの毒殺陰謀のでっち上げで、EUと米国との統一と重要性を追求してきた。 メイ首相は失敗した。ブレグジットは英国にEUとの分裂を強いる。

トランプ大統領は代替貿易相手国としてEUを置き換えることはない。 EUとワシントンはロシアに対する英国の十字軍を支援するかもしれないが、 自身の貿易上の議題を追求するだろう。それは英国を含まない。

言い換えれば、英国、EU、米国は、様々な歴史的、現代的な理由から、ロシアに対して徒党を組んでいる。 英国の反ロシア陰謀の売り込みは、徒党に加わる一時的な策略だが、 世界的衰退は避けられず英国の崩壊を変えることはないだろう。

ロシアは引き続き世界的な力を持つであろう。それは、プーチン大統領の指導の下で続けられる。 西側諸国は、隣国を分裂させ台無しにするだろう。 そして多極化世界を受け入れ、そこで働くことが彼らにとってより良い判断であると決心するだろう。


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