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シリア内戦

事実と無関係:シリアの化学攻撃に対するOPCWの報告書は政治的命令 2017.07.14

最終更新日:2018.03.10


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[元記事]
Fact-Free: OPCW Report on Alleged Syrian Chemical Attack is a Political Order
14.07.2017(updated 14.07.2017)
URL:https://sputniknews.com/middleeast/201707141055538649-syria-idlib-chemical-incident-report/



シリアのイドリブ州で起きた4月の化学事件(毒ガス攻撃事件)を調査した(国連)化学兵器禁止機関 (Organization for the Prohibition of Chemical Weapon: OPCW)の最近の報告書に対するコメントで、 ロシアの専門家イゴール・ニクリンはスプートニクに、この文書に事実というより根拠のない申し立て含まれていると語った。

© AFP 2018/ AMER ALMOHIBANY, ロシア使節はサリンに関する化学兵器禁止機関(OPCW)報告に「ホワイトヘルメット」のビデオが欠けていることを指摘


今月、化学兵器禁止機関(OPCW)の事実調査ミッション(Fact-Finding Mission: FFM)は、 4月にシリアのイスリブ州で化学物質事故でサリンが使用されたと主張した報告書を発表したが、 誰がやったのかについては特定していない。

ロシア外務省の(核、化学兵器)不拡散部門の局長のミハイル・ウリヤノフは、OPCWの報告書に不備があり、 4月の事件についてさらに真剣な調査が必要だと、木曜日にスプートニクに語った。

彼(ウリヤノフ)はシリア政府の捜査が同じ結論に達したことを指摘し、 「現在、バトンはOPCW-UN(国連)共同調査機構(Joint Investigative Mechanism:JIM)にあり、 自らの調査結果とFFMの結果に基づいて加害者を特定する義務がある」と述べた。


© Sputnik/ Mikhail Voskresenskiy シリア軍事基地に対する米国のミサイル攻撃の余波。

ウリヤノフは「ワシントンは国連とOPCWの専門家によるシャイラト(空軍基地)への緊急訪問を主張していた。 化学兵器禁止条約違反の国際的レベルの犯罪についてダマスカスに罪を負わせるためにである。」と述べた。

「しかし、米国は、国際的専門家が空軍基地を訪れることを必死に阻止した。シリア政府が招待状を出し、 快く、旅行の安全を保証する意思を示したにも拘わらず」と彼は付け加えた。


ロシアの専門家イゴール・ニクリン(Igor Nikulin)は、スプートニクと会談しOPCWの 報告書は事実ではなく推測でいっぱいだと激しく非難した。

OPCWは公然と政治的命令を遂行している。「遠隔地の」調査は明らかに新規である(事実調査ミッションの実施)。 どんな裁判所でも、そのようなデータを証拠として受理しません。 事実よりも多くの推測を含んでいるだけの報告書だからです、とニクリンは言った。


同氏は、査察官の任務は現場で事実を明らかにすることで、報告書の作成者がしているように、 信頼できない情報を受け取ることではないと注意を喚起した。

「バシャール・アサド大統領の政府は、OPCWの査察官に、シャイラト空軍基地を訪問するよう繰り返し呼びかけている。 その基地から航空機が化学兵器を搭載して武装勢力を攻撃したと言われている。 しかし査察官は、それを拒否している。」 とニクリンは言い、 続けて「シャイラト空軍基地でサリンを追跡するのは非常に簡単で、隠すのは非常に困難だろう」と述べた。


今週初めに、ロシア議会の代表がOPCWのアレクサンダー・シュルギンに次のように述べた。 OPCW事実調査団が、4月のイドリブでの化学事件に関する報告書に「ホワイト・ヘルメット」 のビデオを含めていない事実は、 米国のシリア空軍基地へのミサイル攻撃は、 「意味のない情報」に基づいていたことを示唆している、と。

「ホワイトヘルメット」グループのビデオ映像には、サリンガス襲撃の犠牲者とされる子供の身体が含まれていました。 ロシアの大使は、伝えられるところによると、まさにその映像がトランプにシリアのシャイラト空軍基地を 攻撃する決断をさせた、と言いました。

© REUTERS/ Ammar Abdullah, 民間防衛隊員は、酸素マスクで呼吸する。2017年4月4日、シリアのカーン・シェイクフーンの町でガス襲撃の疑いがあると救助隊員が述べた後。


4月4日、米国が支援しているシリア革命反政府勢力連合はダマスカスを非難した。 子供を含む80人の死者を残し、さらに200人を負傷させたハーン・シャイフーン事件のことで。

© REUTERS/ Ammar Abdullah, 不合理や挑発:シリアでの化学攻撃準備の米国の主張の背後にあるもの。


シリア軍は告発を強く拒絶し、地元の武装(反政府)勢力の責任であるとした。 シリア政府は、民間人やテロリストに対して化学兵器を使用したことは一度もなく、 国の化学兵器はOPCWの監視の下で破壊されたと述べた。

事件に反応してワシントンは、ダマスカスによって化学兵器が使用されたとの証拠を提示せずに、 59隻の巡航ミサイルを、4月7日にでシリア空軍アシュ・シャイラト基地へ発射した。

4月21日、シリアのバシャール・アサド大統領は、スプートニクにイドリブで化学兵器攻撃はなかった述べ、 報道は偽旗であり、シリア空軍基地に対する米国のミサイル攻撃を正当化するための捏造である、と付け加えた。


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