リンク:記事一覧 [元記事] The Jewish Timeline – From Moses to Bibi By Gilad Atzmon - February 12, 2018, Veterans Today URL:https://www.veteranstoday.com/2018/02/12/the-jewish-timeline-from-moses-to-bibi/ [著者]
ユダヤ人の時系列表は、独特の一方的な反歴史的物語です。 それは、ユダヤ人の苦しみが検出された時点で必ず始まり、その苦しみをもたらしたかも知れない元の事柄を無視します。 ユダヤ人の歴史において、選ばれた部族のメンバーは決して侵略者ではなく、自分自身の苦境に対していかなる非難もしません。 まったくその反対で、彼らは常にゴイム(非ユダヤ)の「非合理的」で「ユダヤ人への無慈悲な憎悪」の犠牲者です。 昨日、イスラエルの首相ベンジャミン・ネタニヤフは、ユダヤ人の時系列表の欺瞞的な本質への注目すべき見方を提供しました。 イスラエルのF-16がシリアで撃墜された事件の後、ネタニヤフはイランがイスラエル領土に 無人飛行機を飛ばしたと主張し、イランの侵略を問題にした。 当然、あなたは本当にそのような無人機存在したこと、そしてもしあたっとしても、 イラン人によって操縦されていたと納得させられていません。 しかし、イスラエルの首相は、彼の話から次の点を省略して説き伏せました。 それは少なくとも10年間、イスラム共和国に対して軍事行動と制裁の十字軍を行っていたのは、 彼であり彼のタカ派政府と世界中の衛星ユダヤ人ロビー(AIPAC、CRIFF、CFI、LFIなど)だということです。 イスラエルの政治家がイランを攻撃すると誓ったのを何度聞きましたか? 2012年、イスラエル・タイムズは、次のように報道しました。 「ベンジャミン・ネタニヤフ首相とエフード・バラク国防相は、2010年に治安部隊長に、 必要ならば数時間以内にイランの核施設を攻撃する準備をするよう命令した、しかし治安部隊長に拒否された」。 それにも拘わらず、ビビ(ネタニヤフのこと)が昨日発表した時系列表では、 イスラエルがイランに対して好戦的だった10年間を消し去りました。 ビビのイランとの紛争の時系列表は、イランの無人機がイスラエルとの国境を越えたと主張する48時間前に始まりました。 現実の妄想的および/または二枚舌での無視というこの独特のやり方は、 シオニストやイスラエル人によって発明されたものではありません。 それは、ユダヤ人の文化、ユダヤ人のイデオロギー、そして旧約聖書にさえ深く埋め込まれています。 例えばホロコーストは、「ナチス政権とその協力者による600万人のユダヤ人の体系的で官僚的な、 国家主導の迫害と殺人」(米国のホロコースト博物館)として教えられています。 これはどんな歴史的文脈も無視した物語です。 ホロコーストの時系列表は、ユダヤ人の苦しみ(1933年)の検知から始まるユダヤ中心の概念です。 ホロコーストが適切な歴史的な章になるためには、「ヨーロッパとそれ以降の反ユダヤ感情が急激に高まった出来事」 は何だったのかを尋ねる必要があります[注]。 [注] ユダヤ人の歴史家デヴィッド・セサラーニ(David Cesarani)は、彼の書籍「最終的解決」で、 ホロコーストの歴史には疑わしく欠けている部分があると認め、そのような努力をした。 再び、19世紀の東ヨーロッパの計画的虐殺のユダヤ人の歴史やスペインの審問を検証すると、 同様の歴史の削除によって作られた時系列表が見つかります。 ユダヤ人のホロコースト史や、昨日のビビの演説のように、これらの時系列表はユダヤ人の苦しみが 検知された時点から始まり、そのような進展につながった可能性のある出来事を無視しています。 私たちは最も重要な要素、根本的理由が欠けている物語を扱っています。 私たちは、自己反省を押さえつける永遠の闘争を目撃しています。 これらすべてが、ユダヤ人の反ユダヤ主義に対する恐怖を説明するかもしれない。 ユダヤ人の心配は、必ずしも「無慈悲で憎しみに満ちた非ユダヤ」に対する恐怖ではなく、 むしろ鏡を見て、きっぱりと自分自身の行動に責任とる自己反省に対する恐怖である可能性が高い。 ユダヤ人の時系列表は、自己誘導型分離の一形態として、ユダヤ人と同じくらい古いものです。 ファラオが聖書の出エジプトで紹介している方法を見てみましょう: さて、ヨセフのことを知らない新しい王がエジプトに起こった。彼は民に言った。 「見よ。イスラエルの民は、われわれよりも多く、また強い。さあ、彼らを賢く取り扱おう。 彼らが多くなり、いざ戦いというときに、敵側についてわれわれと戦い、この地から出て行くといけないから」。 (出エジプト記1:8-10) ファラオ王は明らかに反ユダヤ感情を持っていますが、この物語が本当に有意義になるには文脈に大きな欠落があります。 どういう意味でユダヤ人はより強かったのですか? 彼らはなぜ反逆の疑いがあり、二重国籍を維持したのですか? 彼らは街や文化を支配していましたか? それとも、彼らが支非常に初期のエジプトの映画業界を支配していたのか? 聖書はこの情報を聖書に保管しています。 おそらくユダヤ人の時系列表は、複雑な盲目的な仕組みであり、それが自己反省、現実直視、 他人を同じ要求を持つ同じ人間であると見る能力を否定するように設定しているのでしよう。 ユダヤ教の思想は、時にはそれ自体を去勢する仕組みとして知られていました。 例えば、聖書の預言者たちは、そのような自己反省の閃きがありました。 彼らは時系列表、理由、理性、私達が言う合理性を導入しましたが、何度も敗北しました。 イエス、スピノザ、マルクスについても同じことが言えます。 初期のシオニズムが実際にユダヤ人の歴史性の否定に取り組む絶望的な試みだったことは、驚きです。 バーナード・ラザレ(Bernard Lazare)の「反ユダヤ主義の歴史と原因」は、 ユダヤ人の役割と彼ら自身の苦しみの文化について奥深いシオニスト研究を提示しました。 ラザレは一人で調査したわけではありません。ベル・ボロコフ(Ber Borochov)、マックス・ノルダウ(Max Norda) そしてヘルツル(Herzl)さえも適切な歴史的文脈の中でユダヤ人の問題を理解しようとしました。 彼らのユダヤのディアスポラ文化の診断は鋭いものでした。 しかし、彼らの改善法は、イスラエルの恐ろしい政治が過去70年間に実証してきたように、 まさに大惨事でした。 初期のシオニズムは大部分が反ユダヤでしたが、シオニズムはすぐにユダヤ主義に奪われました。 それは他者をはねつけ、歴史性を否定する妄想的なユダヤ中心主義の感覚です。 ネタニヤフ首相の演説は、独自の自己反省能力がないことを示しています。 ネタニヤフの時系列表はイラン侵略の行為で始まり、イスラエルが何年もシリアに爆弾を落とし、 そして10年間イランを攻撃すると脅迫したことを忘れています。 ネタニヤフは妄想家ですか? 彼は二枚舌ですか? それは私が判断することではなく、実際、私は気にしません。 私の仕事はメッセージを解読するのではなく、メッセージを分析することです。 シオニズムは、いかに自己反省をし、他の全ての人々と同じようになれるかを、ユダヤ教徒を教えるために生まれました。 ネタニヤフ、イスラエル、そして現代のシオニストたちは、シオニストのプロジェクトが無駄であったという証拠です。 ユダヤ国家は自身をかってないほど多くの分離壁で囲んでおり、シオニスト・ロビーやユダヤ保守派が 世界的な紛争を推進しているので、シオニストは現実には自己反省のできない、 自らの行動に対する責任を持てない人々以外にはなれない人々だということは明確になっています。 [訳者コメント]戻る=>page top この記事はユダヤ文化論ともいうべきものである。 私のような理科系、しかも理学部出身の英語力にとっては極めて難解である。 理科系作文技術でいう「文章自体は小学生が書く文章で良い」とは大違い。 この記事の背景となる記事も読んだので多少分かりましたが、言っている事は比較的単純で、 ユダヤ文化は「自分勝手」「他人の都合は考えない」「都合の悪い事は忘れる」という批判です。 しかも聖書の時代からだというのですから驚きです。日本人が隣の2国を批判する理由とそっくりです。 しかもイスラエル自体は核を300発持っているとは言え小国ですが、そのバックにいるシオニスト・ユダヤ勢力は 主流メディアと世界金融を支配しているのですから、隣の2国とは比較になりません。 まさに世界を操っていると言えるかも知れません。 [関連記事] 強烈にイスラエル批判を行っているフィリップ・ジラルディ氏(元CIA所属、対テロ部門のチーフ)と James Petras氏(ビンガムトン大学社会学の名誉教授(退官))の記事は参考になります。 [1] 52の主要ユダヤ系アメリカ人組織:シオニスト・ユダヤに乗っ取られた国アメリカ ジェームス・ペトラス 2018.04.08 [2] 地獄生まれの特別な関係:米国は戦争犯罪イスラエルとの全ての関係を断つべきだ フィリップ・ジラルディ 2018.04.03 [3] イスラエルの戦争を戦っている フィリップ・ジラルディ 2017.11.28 [4] アメリカのユダヤ人はアメリカの戦争を推進している フィリップ・ジラルディ 2017.09.19 |