リンク:記事一覧 [元記事] Ten MIG-31 fighter jets fitted with Kinzhal air-launched missiles on test combat duty Gordon Duff, Senior Editor - May 7, 2018, Veterans Today URL:https://www.veteranstoday.com/2018/05/07/ten-mig-31-fighter-jets-fitted-with-kinzhal-air-launched-missiles-on-test-combat-duty/ [著者] Gordon Duff, Senior Editor ゴードン・ダフは、ベトナム戦争当時の海兵隊の退役軍人です。彼は障害を負った退役軍人で、 数十年間、捕虜問題に取り組んできました。 ゴードンは、公認の外交官であり、一般に世界のトップ諜報専門家の一人として認められています。 彼は世界最大の私的情報機関を管理し、安全保障問題の苦難に見舞われる政府にコンサルティングを提供する。 10機のMiG-31戦闘機(NATO報道名フォックスハウンド)は空中発射のキンジャール(Dagger)超音速ミサイルを搭載し、 戦闘試験任務を行った、とユヴリー・ボリショフ国防副長官は、土曜日のズベズダ(Zvezda) TVチャンネル ウェブサイトの記者会見で述べた。 「これは最先端の兵器、すなわち極超音速の長距離ミサイルで、航空機・ミサイル防衛で圧倒できる能力を持っています。 無敵で、容易ならぬ戦闘力と潜在力を持っています。 このミサイルを必要な速度に加速するにはジェット機が最適なので、MIG-31が運搬する」と彼は述べた。
キンジャール空中発射超音速ミサイルの発射台プロジェクトは、3月1日の連邦議会への一般教書演説で ウラジミール・プーチン大統領によって発表された。 ロシア大統領によると、音速の10倍以上の速度で飛行するキンジャールミサイルは、 既存および将来の防空および弾道ミサイル防衛システムに打ち勝つ機動性を有する。 2017年12月1日以来、キンジャール極超音速ミサイルシステムは実験と戦闘任務を担ってきた。 当初、MiG-31BMは、キンジャール極超音速ミサイルシステムを搭載する航空機に指定された。 その後、ミグ31Kがキンザル極超音速ミサイルの運搬機として選出されたと、 ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相は述べた。 ボリショフ(国防副長官)は、ペレスヴェート・レーザー戦闘システムは、 現在アップグレード中で、2〜3年以内にモスクワでの勝利の日のパレードで公開されるだろうと述べた。 勝利の日のパレード中にレーザシステムを公開するかどうか尋ねたところ、 「2〜3年後には、複合施設をアップグレードする作業が進んでいるため、可能と考えています。 現在ですとかなり多くのサポート車両が必要ですが、すぐに相当コンパクトになります。 おそらく、それも一般にも公開する予定です」とボリショフ言った。 [関連記事] 戻る=>page top プーチンが2018年3月1日に発表した新しい戦略兵器と政治的・軍事的意義については次を参照。 [1] 新たに明らかになったロシアの兵器システム:政治的意味 2018.03.09 [2] ロシアの新兵器システムの意味 2018.03.05 [3] プーチンが激烈な演説で発表した6つのスーパー兵器 2018.03.01 米国の高名な批判家が、ネオコンは核戦争にもなりかねない無謀な戦争をロシア仕掛けようとしていると心配している。次を参照。 [4] イスラエルの戦争を戦っている フィリップ・ジラルディ 2017.11.28 [5] アメリカのユダヤ人はアメリカの戦争を推進している フィリップ・ジラルディ 2017.09.19 [6] 米・ロシア核戦争への道 InfoWars, Dr.Paul Craig Roberts 2016.07.28 [訳者コメント] キンジャールと呼ばれるミサイルは速度マッハ8以上、射程距離2.000kmという代物である。 何が凄いのかというと、日本が2019年に量産配備する同種の対艦ミサイルASM-3は、 速度マッハ3以上(マッハ4と言われている)、射程距離150km~200kmである。 また有名なトマホークは射程1,500~1,600kmであるが亜音速なので迎撃され易い。 この比較でキンジャールの凄さは一目瞭然である。 さらに海岸近くの基地からこの種のミサイルを搭載した戦闘機が発進すると、 戦闘機の行動半径の約1,000km程度は射程距離が延びることになる。 したがってキンジャールの場合、射程距離3.000kmと言っても差し支えない。 一方空母の攻撃範囲は約1,000kmと言われている。したがって楽々、空母の攻撃圏外からミサイルを発射できる。 空母キラーと呼ばれるゆえんである。空母の最大の敵は潜水艦であると言われるが、 太平洋のど真ん中で攻撃するのならいざ知らず、艦載機の爆撃を阻止するのならば、こちらの方がずっと安全で安上がりである。 2017年の4月~5月に「カール・ビンソンが日本海に...」と報道されていた。 ところが海外の高名な批評家が「そんな時代遅れのもの派遣して...」とか「そんなものが使えるのは小国相手の時だけ」 という内容の記事を書いていた。「何事か?」と思っていましたが、実はこのことだったわけです。 相手は空母だけに限らない。先日(2018年4月17日)、米、英、仏は地中海にミサイル駆逐艦を派遣して、 シリアを主にトマホークで攻撃したが、ロシアがその気になると、ミサイル駆逐艦は全部沈められる。 力のバランスが大きく変わりつつあるのは明らかである。 ロシア経済は石油価格で大きく変動する。 ロシアの最近のGDPは日本の1/3以下、軍事費は日本より多くて7兆~10兆円だが、 米国の1/10~1/7程度。なぜこれで米国を上回る軍事技術[3]を持てるのか不思議である。 所詮、全てが腐敗する金融帝国では、愛国者国家には技術で勝てないということではないのか。 |